John Browning Plays Samuel Barber, Richard Cumming Samuel Barber Sonata For Piano 1. Allegro Energetico 2. Allegro Vivace E Leggero 3. Adagio Mesto 4. Fuga: Allegro Con Spirito Richard Cumming 5-28 Twenty-Four Preludes Released 1970 LPからの復刻版 原盤 Desto DC7120 ジョン・ブラウニングは1938年生まれ米国のピアニストでわずか3歳からピアノをはじめ10歳でロジーナ・レヴィーンの門下生として認められます。同じ年にデンヴァー交響楽団と共演して楽壇に登場します。1945年に家族とともにカリフォルニア州ロサンジェルスに転居。同地のオクシデンタル・カレッジに2年間在籍した後、1950年にジュリアード音楽院に入学、ロジーナ・レヴィーンに師事します。1955年レーヴェントリット国際コンクールに優勝、1956年エリザベート国際コンクールピアノ部門で2位に入賞し国際的なデビューを果たしました。 日本では一部の古い音楽ファンがその演奏を知っているものの、彼の演奏活動は全盛期が米国と欧州でしたので、日本ではほとんど忘れられた存在になってしまいました。死去3年前の2000年にN響定期に出演し、バーバーのピアノ協奏曲を弾いています。それが最後の来日でした。彼は国際ピアノコンクールの審査員としても活動していたのですが、それすら日本人ピアニストの一部が知るのみとなっております。 このCDはLPの復刻版で、得意のバーバーのソナタを録音したというので人気のLPでした。ブラウニングはバーバーのソナタを2回録音しており1回目がこの録音1970年、2回目が1993年です。この1回目録音は32歳の若い時期に録音されており技巧的な切れ味が実に見事です Richard Cumming は上海生まれ、のちに米国西海岸に移住する作曲家でブラウニングに宛ててこの24の前奏曲を作曲しました。1966-1969年にかけて作曲、初演のブラウニングからはもっと厳しい構成にして欲しいなどとフィードバックを受けながら完成しました。12音技法も取り入れています